第三巻・小果の囁き
特徴
「ベリー」と呼ばれるものすべてが、植物学的な意味でのベリーであるわけではありません。しかし、ドイツでは伝統的に「ベリー」という用語で、果実が小さく、丸く、甘味のある果物種を総称しています。例えば、厳密には集合石果に分類されるラズベリーやブラックベリー、または集合ナッツ果であるイチゴなども含まれます。
本物のベリーはバラ科に分類され、世界中に数千種が分布しています。私たちの地域で本物のベリーとして数えられるのは、ブルーベリー、グーズベリー、そしてシュヴァーベン地方では「トラーブル」と呼ばれるカシスです。カシスだけでも約140の亜種が存在します。
注目すべき点
ベリーから作られた蒸留酒は、非常に人気があります。しかし、糖度が低く、非常に繊細な香りを持つため、蒸留所にとっては非常に難しい課題であり、最高の技術が必要とされる分野とみなされています。
特に、森のラズベリー酒は、何十年にもわたって、当社の顧客に最も愛されている製品です。森のラズベリーは、最も貧しい土壌でも生育し、その結果、濃縮された香りのボリュームを育みます。当社の蒸留所には、約70年前に植えられた独自のベリー灌木が今も残っています。丁寧な手入れと定期的な剪定により、これらの灌木は現在も優れた果実を実らせています。