第八巻・柑橘と南国果実の風

特徴

名前からもわかるように、これは私たちの寒冷な北部の気候帯では育たない果物に関するものです。南の果物と聞くと、主に熱帯やエキゾチックな国を連想します。しかし、シチリア島では地中海性気候の下で、香り豊かなレモンやオレンジ、そしてマンゴーやパパイヤと同様に南の果物に分類される繊細なブラッドオレンジが熟しています。

南の果物は常緑の木や低木に実ります。柑橘類は白い花をつけ、丸い果実を実らせ、熟すと緑、黄色、またはオレンジ色に色づきます。果実の大きさは品種や品種改良により、直径1センチから30センチまでさまざまです。柑橘類の特筆すべき点は、芳香豊かな果肉に加え、外皮に多数の油腺があることです。これらの油は真の宝物であり、私たちはそれらを抽出して蒸留液に配合しています。

食用果実の他に、多くの南国果物と柑橘類は香りの良い花や葉も持ち、一部はアジア料理のスパイスとして使用されています（例：カフィールライムの葉）。

注目すべき点

南の果物は蒸留所では長い伝統はありませんが、徐々に人気と注目を集めています。そのため、当社のモロ・ブラッドオレンジは、わずか数年でコラーのクラシックラインナップに定着しました。

南国果物は、蒸留所に爽やかなフレッシュさと太陽の温もりを融合した刺激的な香りのハーモニーをもたらし、私たちをエキゾチックな実験へと誘います。次の試作蒸留はすでに当社の地下室で待機しており、最初の濃厚な味わいの約束をちらつかせながら、私たちを誘っています。