第六巻・草薬と香辛の彩り
特徴
ハーブとスパイスは、植物から抽出された成分で、天然に含まれる風味や香りの成分のため、調味料や風味付けの材料として使用されます。
日常会話では、両者の用語はしばしば同義語として使用されます。しかし、実際には違いがあります。例えば、ハーブは香辛料として使用されることがあります(例えばバジル、タイム、ローリエの葉など)。一方、香辛料は必ずしもハーブである必要はありません(例えばクミン、コショウ、シナモンなど)。
香辛料は、花芽、花、果実、根、種子、樹皮、または球根を乾燥させ、刻み、粉砕し、粉末にしたり、すりつぶしたりしたものです。ハーブは、新鮮な状態でも乾燥した状態でも料理に使用されます。これには、葉、芽、花などの植物の部位が含まれます。
注目すべき点
植物療法は、個々の植物の治療効果に関する観察と伝統的な経験に基づいており、1800年まで薬物学の基礎を成していました。この伝統的な民間療法は、現在でも個々のハーブと香辛料の相互作用と作用メカニズムに関する優れた概観を提供するだけでなく、ハーブとビターリキュールの魅力的なアイデアも提供しています。
有名な修道院リキュールは、アルコールと薬用植物の洗練された組み合わせを基盤としており、聖ヒルデガルト・フォン・ビンゲンは、彼女の著書『植物について』で、現代の私たちに知られるハーブリキュールを想起させるレシピを記載しています。
リキュールが一部のハーブの苦味を特に強調し、甘味で調和させるのに対し、ハーブ蒸留酒はこのような支配的な苦味を含んでいません。